岡山県立大学協力会

[きょう‐りょく【協力】]:目的のために心を合わせて努力すること。

協力会について

設立趣旨

岡山県立大学協力会の設立について

設立を計画した背景
岡山県の製造業に分類される企業は約3,500社であり,その90%強は従業員数100名未満の中小企業である(岡山県平成26年工業統計調査結果確報(平成28年2月29日公表)).特に,中小企業においては,オリジナル製品の開発や今後成長が見込まれる医療,環境分野への進出等,大企業への依存度の低減に向けた活動が行われているものの,それを推進するために,下記のような課題があるとの報告がある.
  • ◇研究・開発に係る技術者人材の不足
  • ◇アイデアの不足
  • ◇アイデアがあってもそれを活かすためのプロジェクトマネージメント力の不足
  • ◇デザイン力,ブランド力,マーケッティング力の不足
  • ◇技術動向の情報不足
  • ◇IoT,ビッグデータ,AI等革新的技術の迅速な導入が困難   等
このような課題の解決に向けて,大学や公的研究機関からの支援を望む声が多いものの,大学に対しては“敷居の高さ”を意識し,依頼を躊躇する,との意見がある.
岡山県立大学は,その建学の理念の中で,地域の産業の振興に寄与することを目的の一つに掲げている.しかし,ミクロものづくり岡山,岡山県食品新技術応用研究会,つやまデザインカレッジ等での教員個別の活動が大部分であり,大学としての主体的かつ組織的な取組みは十分でない状況にある.また,開発者人材の輩出について十分な状況にはない.例えば,製造業系企業に就職する学生が最も多い情報工学部では,約50%の学部生が県内企業に就職しているものの,絶対数は40~50名程度である.H29.3.2に本学で開催した合同企業説明会への参加企業が80社強であることを考えると,県内企業への就職率をさらに向上させる必要があり,そもそも,本学学生への県内企業の情報の周知が不十分であることも問題の一つにあげられる.このように,大学としても,下記のような課題があると考えている.
  • ◇共同研究,技術相談等の能動的・組織的な取組みへの展開
  • ◇工学教育への地元企業の参加による地域志向教育の取り込みと実践的人材育成の推進
  • ◇本学学生の地元企業への就職支援
  • ◇研究シーズだけでなく教育シーズの有効活用
設立の目的
上述の「設立を計画した背景」に記したような課題を解決するために,
  • 「県内中小企業が感じている大学の敷居の高さを軽減し,本学に対して技術相談,共同研究等を依頼しやすい環境を整え,卒業生の就職も含め,県内中小企業と本学との強い連携・協働を促進すること」
を目的として,本協力会を設立する.
本協力会の活動を通して期待される効果としては,
  • Ⅰ.インターシップ,企業説明会を通した本学学生(OB・OGも含む)への魅力発信による地元企業への人材輩出の促進及びセミナーの開催や社会人ドクター受入等による産業人材の育成と確保
  • Ⅱ.共同研究の推進,技術研究会等による企業の技術開発力の向上及び共同研究への学生参加による実践的人材育成(当該企業への就職も期待)
  • Ⅲ.革新的最新技術の導入のためのセミナーや異業種間共同研究の推進による新規産業の創成
を想定している.
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